「離乳食後期(平均9ヵ月、11ヵ月)の進め方とチャレンジする目標」
大人と同じ1日3回食になります。栄養の半分以上は離乳食から取る事になり、卒乳が近づいていきます。
手づかみメニューを増やすなどして食べる意欲を育て、楽しい食事をできる工夫を楽しみましょう。
歯が生え、噛むことに挑戦する離乳食後期
奥の歯ぐきで食べ物をかみかみできるようになっていきます。舌が左右に動き、上下の唇を閉じて、食べ物を奥の歯ぐきに移動させてかみます。
中には上下の前歯が生えて、食べ物をかじり取れる子が増えていきます。
離乳食後期いつからを始めるかの目安
完熟バナナぐらいのかたさの食べ物を舌を上あごに押し付けてつぶして食べられるようになり、上記のチェックボックスの3つがクリアなら離乳食後期のステージに挑戦です。
離乳食後期のスケジュール
離乳食の間隔3~4時間空けましょう。母乳やミルクのうちに2回は離乳食になるので、おなかがすく時間に食べるのでリズムがつくりやすくなります。
睡眠中は消化機能が低下するので、2回目の離乳食の時は19時くらいまでには済ませましょう。
離乳食後期を始めた頃のスケジュール例
- 午前7時…起床、授乳①
- 午前10時…離乳食①+授乳②
- 午後 11時…睡眠
- 午後 14時…離乳食②+授乳③
- 午後 15時…睡眠
- 午後 18時…離乳食③+授乳④
- 午後 20時…授乳⑤、就寝
離乳食は1日3回に挑戦します。まだまだ集中力がない赤ちゃんは離乳食は10分程度ですが、20~30分は様子を見ながら食べさせてあげてください。少しずつ集中力が増えていく我が子を見ていると非常に楽しくうれしい物があります。
離乳食後期に慣れてきたころのスケジュール例
- 午前7時…起床
- 午前8時…離乳食①+授乳①
- 午後 10時…睡眠
- 午後 12時…離乳食②+授乳②
- 午後 15時…授乳③、睡眠
- 午後 18時…離乳食③+授乳④
- 午後 20時…授乳⑤、就寝
3回食に慣れてきたら、離乳食を大人と同じ時間に食べていきましょう。一緒に食べる事で食事がより楽しいと思えるようになるので、出来る限り一緒にテーブルを囲んで食べてあげましょう。
離乳食の意欲を育てるためのコツ
赤ちゃんの食べる意欲を引き出す環境作りが大切な時期です。離乳食後期は食事を母乳やミルク以外からの取る事を目的としていくために食事をするという事を楽しむ事をいかに引き出すかが大事になります。
1.赤ちゃんが手づかみしたくなるような持ちやすい形にする。
2.集中しやすいようにテレビやおもちゃを片づけるようにする。
3.人と食べる楽しさが伝わるように家族一緒のテーブルで離乳食を食べる。
スタートから5・6ヵ月目の離乳食後期の進め方
このころは赤ちゃんは離乳食初期に比べてかなり成長しています。舌が上下だけではなく左右にも動くようになり、食べ物を奥の歯ぐきの上に移動させて噛めるようになります。
舌とあごでは潰せないものを奥の歯ぐきで潰すことを覚え、どんどん大人に近い食事へと進んでいきます。
スタートから5・6ヵ月目の離乳食後期の目標は5つあります。
1.かみごたえのアップ
ゆでた野菜スティックを手づかみで食べさせてみてください。噛むための基礎作りに野菜スティックをメニューに加えましょう。おかゆは5倍がゆで徐々に水分を減らしていきます。
麺類も今までより少し長めのものに挑戦していきます。
2.噛むことができるものを加える
スパゲッティに挑戦してみましょう。やわらかくゆでたスパゲッティを1~2㎝切ったものと他の食材と混ぜたり、水溶き片栗粉でとろみをつけたりして食べさせてみましょう。
めん類であるうどんは、やわらかくゆでて長さを少しずつ長くしていきましょう。
3.鉄分の補給
赤ちゃんはどんどん成長してくるので、母乳やミルクだけでは栄養が足りません。その中で特に「鉄分」が不足しがちになります。
鉄分が不足すると赤ちゃんは貧血になるので、しっかりほうれん草やレバーにまぐろなどに挑戦していきましょう。偏食や食が細い子だと鉄分を含んだ食べ物を食べてもえない場合もあります。無理せずにしばらくしてから再トライしてみるなど、焦らずに進めていく必要があります。あとは同じ食材でも味つけを変える工夫をしてあげましょう。
4.新しい食感や食材に挑戦
新しい食感への挑戦として、一番適しているのは安くて栄養豊富な「もやし」です。もやしを粗くみじん切りにして食べさせたり、とろみのない汁ものを飲み込む練習もしてあげましょう。
5.手づかみで食の意欲を増やす
サイズを調整しながら赤ちゃんが好きな形や持ちやすい大きさにカットしたり、スティック状にするなどいろいろなメニューを手づかみで出来る工夫をしていく事で食べる意欲を育てる事ができます。
スタートから7ヵ月目の離乳食後期の進め方
歯ぐきですり潰す練習を始めるていきます。噛む基本をしっかり身に付けるために、食べ物を歯ぐきで押しつぶすだけではなく、すりつぶす動きを練習していきます。
手づかみで食べる意欲を育て、前歯でかじりとる練習を続け、一口で食べられる量を学んでいきます。更に幅広い食材を食べる事ができ、味覚の影響で好き嫌いが出てくるので我が子に合った料理を作ることが必要になります。
1.使う食材の幅を広げる
弾力のある中華めんに挑戦する事ができます。最初の頃は短めにして徐々に長いのに挑戦していきましょう。牛の薄切りにも挑戦できるので、料理を作る幅広がります。
2.歯ごたえのある食材を加える
少しかための焼き豆腐に挑戦です。赤ちゃんが食べられる一口サイズに角切りして加熱して与えてみましょう。ごぼうはみじん切りにしてやわらかくしてからおかゆに混ぜたりと他の食材に混ぜさせて歯ごたえの違いを学ばせていきましょう。
3.さらにいろいろな食感にチャレンジ
歯ごたえと面白い食材は「まいたけ」です。みじん切りにしてとろみをつける事で食べやすくなります。いも類なども少しかために挑戦させたり、いろいろな食感をチャレンジすると良いですが、無理強いいは禁物です。
調味料はあまり使わず、素材の味付けを意識する
スタートから7ヵ月目の離乳食後期からは調味料を使う事ができます。
離乳食の悩みとして付く料理が同じような物ばかりになり、赤ちゃんが離乳食を飽きてしまいます。
そのアクセントを加えるために調味料を加えると食べてくれますが、食べない理由に「調味料がないから」というのを理由にしないでください。離乳食を食べさせたい一心で調味料を常に使う事で赤ちゃんの成長に悪影響と濃い味のものしか食べなくなるので調味料には注意が必要です。
栄養バランスを考えた食事が理想ですが、考えるのが苦手な私はとりあえず彩りが綺麗という見た目重視でいきました。野菜のおかずを赤と緑の組み合わせるなど色を中心に考えると栄養バランスを意識しすぎる悩みから解放されました。
離乳食が進むにつれて新しい悩みが出てきますが、赤ちゃんと一緒に乗り越え、ママとパパと同じ食べ物を食べ、美味しいを共有できるのを夢見て、一歩ずつ進んでいきましょう。